遂に我が愛車のマフラーを交換しました。
HKSのHipower SPECLⅡです!
本エントリーではこのマフラーを選んだ理由や装着後のレビューをまとめました。
マフラー交換を検討されている方の参考になれば幸いです。
純正マフラーの問題点
純正マフラーは良くできていると思います。
静粛性、耐久性、音質・・どれをとっても純正らしいバランスを感じます。
しかしながら以下のような問題点もあり、お悩みの方も多いのではないのでしょうか?
音量が小さい
純正マフラーはとにかく静かです。
レブリミットまで回してもその音量は非常に控えめです。
もちろん非スポーツモデルに比べると音量は大きい方なのですが、驚くほどのものではありません。
また音質も良く言えば品があるのですが、悪く言えば面白みに欠けます。
よって聴覚面でのエンジンを回す喜びが乏しく、退屈に感じてしまうのです。
ふん詰まり感
純正状態でのZC33Sのエンジンは高回転領域での伸びが足りません。
0-4500はリニアに回転と出力が上がっていくのに、それ以降が全く伸びなくなります。
俗にいうふん詰まりというやつです。
もちろんECUによる制御にも原因があると思われますが、純正の排気系は抵抗が大きく、ターボチャージャーの効率を落としているという説が一般的です。
このふん詰まり感はやはりエンジンを回す喜びを半減させてしまいます。
解消法
上記、1,2の問題を解消するためににはマフラーを効率の良い社外品に変える以外はありません。
排気抵抗を低減し、音量・音質を向上、高回転でのふん詰まり感を解消するのです。
実際に私は今回マフラー交換でこれらの問題点を解消することに成功しました!
マフラー選定
ZC33S用の社外マフラーは無数に存在します。
しかしながらZC33Sは比較的新しい現行車のため、中古品のタマ数も少なく、多くの場合、新品購入する必要があります。
そうなるとそのコストは6-20万円と高額になります。
よって様々な情報を収集し、その中からもっとも自分の目的に叶うものを選定したいものです。
私は評価基準を下記のように設けました。
1. 音量・音質→純正より十分に大きいか。音質が良いか。こもり音などがないか。
2. 排気効率→排気効率向上効果があるのか。中間パイプから変えるタイプか。
3. 見た目→かっこいいか。
4. 耐久性→すぐに車検対応音量を超えないか。錆びたりしないか。
5. コスト→上記1-4とコストを天秤にかけ、コスパが高いと自分が思えるか。
この基準で主要マフラーを評価していきます。
「主要マフラー」はみんカラのデータを参考にしました。
ZC33Sのマフラーのメーカー比率は以下のようになっています。
上位メーカーの各品番を調べていきます。
1. HKS Super Turbo Muffler
リンク
まずはHKSのフラッグシップSuper Turbo Mufflerです。
純正比65%もの背圧低減効果を謳うハイスペックマフラーでターボチャージャー交換等ステップアップにも対応したモデルとなっています。
本品の私の評価は下記になります。
1. 音量・音質 ★★★★★
近接排気音量は純正(77 db)より十分に大きい87 dbです。
特筆すべきはその音質です。
スーパーオートバックスにてHKSのデモカーに乗れる機会があり、実際に音を聞くことができました。
音は私が試したマフラーの中で一番よかったです!
アイドリングは控えめですが、軽く吹かすと野太いスポーツサウンドが響き渡ります。
その場にいたHKS営業さんが「車格がワンランク上がったようなサウンドを目指しました」と言っていましたが、まさにそのような印象を受けました。
2. 排気効率 ★★★★★
中間パイプから変えるタイプで背圧が純正比65%も低下するということは排気効率の向上効果はかなり大きいです。
3. 見た目 ★★★★★
チタン風ブルーかつ、スリットの入ったエンドがめちゃくちゃ格好いいです。
このスリット入りってあまり見ませんよね。
4. 耐久性 ★★★★★
みんカラ、twitter等で検索しましたが、「すぐに車検が通らなくなる、錆びる」などの情報は皆無でした。
5. コスト ★★
他のマフラーよりも3-4万高いです。
値段の価値はあると思いますが、簡単には手が出ない価格です・・
というわけで本マフラーはコストを除けば文句なしの高性能マフラーだと思います!
2. HKS Hipower specLⅡ
お次はspecLⅡです。
このマフラーの特徴はなんといってもその軽さです。
純正比で約半分の重量になります!
1. 音量・音質 ★★★★
音量は近接排気音が純正77に対して85dbとなっています。
音圧は十分です。
音質は動画とオフ会で装着している方に聞かせていただきましたが、低音から高音までバランスが良いタイプという印象で、かなり好みの音質でした。
ただし、前述のスーパーターボマフラーの方が太さのようなものは感じました。
よって★4つとしました。
2. 排気効率 ★★★★★
本マフラーは中間パイプから交換するタイプです。
HKSのHPで交換前後の出力特性を確認できますが、全域で出力アップしています。
特に高い回転領域での出力特性が大幅に向上しています。
よってふん詰まり感解消には打ってつけのマフラーと言えるでしょう。
また各ショップが提供するECU書き換えサービスにおいてもこのマフラーへの交換を前提としたものが多いです。
これが本マフラーの性能を証明する何よりの証拠ではないでしょうか。
3. 見た目 ★★★★★
スーパーターボマフラー同様のブルーのテールです。
みんな好きなやつですねw
ただし!このマフラーはテール部だけ交換することもできるのです!
純正チタン風だけでなく、カーボン、ノイエスブルーステンレスが選択できます。
飽きたらできると言うのはニクい演出です。
よって星5。
4. 耐久性★★★★★
高いと判断しました。
twitterでフルチューンエンジンで5年以上装着している方の音量が車検基準内で収まっているということを教えてくれたからです。
5. コスト★★★
標準的な価格帯です。
前述したとおり、本マフラーは多くのメリットがあります。
装着率の高さや、レビューの良さもうなづけます。
3. モンスタースポーSp-X デュアルストリートマフラー
安定安心のモンスターのマフラーです。
1. 音量・音質 ★★★
近接排気音量89dbとかなり大きいです。
動画で聞いた感じ重低音系というイメージです。
私は甲高い中高音成分も欲しいで、音質的には好みではありません。
またこもり音が出るとのレビューが散見されました。
2. 排気効率 ★★★
テールピースのみでの交換のため効率は中間パイプから交換するタイプにやや落ちるのではないでしょうか。
交換後の出力特性などのデータがないためなんとも言えませんが。
3. 見た目 ★★★
テールは大口径でかっこいいですが、まあ普通です。
4. 耐久性 ★★
鉄製のサイレンサーが数年で錆びるという情報が散見されました。
ちょっと心配です。
5. コスト ★★★★★
どちらかというと性能面より、お手軽にスポーツサウンドを味わいたいというライトユーザー向けのアイテムと考えられます。
モンスタースポーツ ではフロント・中間・テールセットの本格的な排気系も用意されています。
こちらは性能は折り紙付きですが、とても高価です。
ガチ勢でない限り余程の覚悟がないと購入できないのではないでしょうか。
4. ロッソモデロCOLBASSO Ti-C Plus
装着率の高いロッソモデロ です。
リンク
1. 音量・音質 ★★★
とにかく爆音と評判です。
全メーカー屈指の音量を誇ります。
音質は低音系ですね。
音量がでかいのは嬉しいですが、低音系はあまり好みではないんで★3です。
2. 排気効率 ★★★
テールor中間パイプから交換するタイプが存在します。
中間から変えるタイプは排気効率改善の効果は大きいのではないでしょうか。
ただ公式HPでもデータが示されていないので、予想の粋をでません。
しっかりデータを示しているHKSと比べるとどうしても見劣りしちゃいます。
3. 見た目 ★★★★★
定番のブルーのテールです。
この見た目は大好きなので星5ですね。
4. 耐久性★★
数年で車検に通らないほどの音量になるというレビューが散見されました・・・
zc33sをフルチューンしている整備士の方にも聞きましたが、これは本当だそうで、お勧めできないマフラーと言われました。
ただマフラーの劣化速度は使用環境にも大きく依存するようで一概には言えないともおっしゃっていました。
5. コスト★★★
標準的な価格帯です。
テールだけの方は6万円台から購入できるため、気軽にスポーツサウンドを味わいたいという方には良いのではないでしょうか。
本マフラーで一番気になるのは耐久性です。
マフラーは消耗品とはいえ、おいそれと買える価格ではないため、ある程度の耐久性が欲しいものです。
5. フジツボ AUTHORIZE RM+c
最後はマフラー界の重鎮フジツボです。
リンク
1. 音量・音質 ★★★★★
近接排気音88dbでかなりの音量です。
音質もバランスが良く、私は大好きです!
2. 排気効率 ★★★★★
中ー高回転域での出力特性を重視して設計していることを明言しており、実際にそのデータが公式HP上にもアップされています。
HKSもそうですが、こういうデータがあると安心感が増しますね!
3. 見た目 ★★★★
こちらは珍しいカーボンが巻かれたテールですね。
定番のブルーのテールが私は好きですが、これはこれでありかなと思います。
zc33sはマフラー周りがカーボン調ですのでマッチングがいいですよね。
4. 耐久性★★★★★
ロッソモデロ と違い、すぐに車検が通らなくなる等の情報はありませんでした。
またサビや腐食が早いといった情報も皆無でした。
さすが純正マフラーを作った実績のある会社です。
5. コスト★★
標準的な価格よりやや高いです。
さすがフジツボということで、品質は頭ひとつ抜きん出ている印象があります。
ただ少し高いのが玉にキズです。
私の決断
以下のマフラーをキープしましたが、私はHKS SpecL2を選択しました。HKSスーパーターボマフラー
選択理由はずばりコスパです。
今回私のマフラー交換理由は音量・音質の改善と高回転領域でのふん詰まり感の解消です。
前述した通り、specL2ならこれらを最も低コストに実現できます。
また一般の方だけでなくECU書き換えを実施するチューニングショップの方から支持が厚いことも決め手になりました。
また評価基準にはありませんが、specL2のみもう一つのアピールポイントがあります。
それは軽量であるということです。
なんとおよそ純正の約半分の重量なのです。
もちろんそんな数キロの重さを気にするようなシビアな乗り方をしているわけではありませんが、ZC33Sの武器の一つである軽量にさらに磨きがかかるのなら悪くない話です。
装着
モノはamazonで購入し、私はいつもお世話になっているショップで取り付けてもらうことにしました。
マフラーくらいDIYしようかなと言う思いもありましたが、今回は時間を優先しました。
取り付け工賃は8000円で、純正マフラーの引き取り料が2200円でした。
ちなみに純正マフラーを売りに出すことも考えたのですが、その価値は二束三文のため、潔く処分料を払って廃棄しました。
感想
初めての新品マフラーでしたが、装着したてはすごい白煙とコタツのような匂いがしました。
30 min程走るとピタッと消えました。
音質
予想していたよりも遥かにいいです。
アイドリングは純正プラスアルファですが、2500回転あたりから一気に音量がアップします。
低回転では低音が主体ですが、高回転では中域-高域が盛り上がり、まさにやる気のスポーツサウンドです。
ヒールアンドトゥーを決めたときのブン!ブン!ブン!というサウンドに自然と笑みがこぼれます。
運転する楽しさは純正の比ではありません。
さらに不快なこもり音もありませんので、車内での音楽鑑賞も快適です。
論より証拠で、比較してみました!
高回転のふん詰まり感
着実に改善しました。
4500を超えてもパワーの上昇が続きます。
また最大出力も確実に純正よりアップしていることが体感できました。
シンプルに「速くなった」のを実感できます。
またアクセルレスポンスが向上しました。
以前はワンテンポ回転数の上昇が遅れる「電子スロットル感」がすごかったのですが、ワイヤーライクなダイレクト感が感じられるようになりました。
また純正時はアクセルを空ぶかしした際に、回転数が下がらない謎現象がありましたが、それも消えました。
低速トルクの落ち込み
まったく感じません。
ちゃんとデータを取ると多少はあるのかもしれませんが体感上はほぼありません。
純正同様、下からトルクモリモリです!
燃費
ほぼ純正と変わりません。
私の環境では14.5 km/L以上を記録しています。
変えて直後は音の良さに踏み込みまくったので13.5 km/L程度まで低下してしまいましたがw
外観
純正然としているのが渋くていいです!
・・と言いたいところですが、これは嘘です。
せっかくのチタン調のテールがバンパーに隠れてしまい、若干悔しいです。
10万弱も出して交換しているのでもう少しアピールしたいというのが本音です。
そこだけはマイナスポイントですね。
まとめ
現在の車はマフラーでは変わらないとよく言われていますが、そんなことはありません。
zc33sにおいては純正マフラーによってスポイルされていた性能が、マフラー交換で引き出すことができます。
その結果、純正マフラーでは味わえない運転の楽しさが手に入り、以前にも増して車との絆が深まりました。
予算さえ問題なければお勧めのチューニングメニューです。
本記事がマフラー交換で迷われている方のご参考になれば幸いです。