・TM-SQUARE製シフトカラー の超絶詳しい取り付け方
・取り付け後のレビュー
よく言われているようにZC33Sのシフトフィールは悪いです。
どのギアもグニグニと樹脂がたわむようなフィーリングがあり、スコスコ入る感じが乏しいです。
せっかくヒール&トゥで回転数を合わせても、ギア操作が渋いと残念な気持ちになります。
でもこれ、改善できます!
剛性感がないのはシフトレバーとミッションを繋ぐワイヤーの留め具にゴムブッシュが使われており、それがシフトチェンジの際に変形することが原因です。
よってこれらを金属製ブッシュでリジット化することで改善できます!
使用するのはTM-SQUAREのシフトカラー です!
本エントリーではこの取り付け方を超絶分かりやすく解説しました。
私のような車いじり初心者の方でもこれを見れば取り付け可能です!
ぜひご覧ください!
交換作業(シフト側)
早速取り付け作業をご説明していきます。
まずはシフト側の交換作業です。
1. クラッチ横、助手席右のパネル除去
ここは下に手を入れて引っ張るだけで取れます。
内装バラシをやったことがない初心者の方は(私のことです)「壊れるんじゃないか」と心配になるかもしれませんが、そう簡単には割れませんので思い切ってやってみましょう。
パネルを取ると下のようクリップが残ってしまうことがありますがクリップ外しで取ってしまい、パネル側に戻しましょう(これをやっておかないと戻せなくなります)
クリップはずしは色々ありますが私はオーソドックスなエーモン製を愛用しています。
2. シフトレバー周りの赤いトリムを外す
内装剥がしを車体前方側の先端部に差し込み、浮かせていきます。
先端が浮いたら徐々に手前に移動します。
この時手でパーツを引っ張りながらやると取れやすいです。
と言っても初回はすごく硬いので徐々にやりましょう。
それと内装剥がしを回してむりくり浮かせようとするのは絶対にやめましょう。
これをやるとトリムに内装剥がしのエッジが食い込み変形します(私は初回にやってしまいました・・)
終わったら助手席側、シフトレバー後方もやり、全体が浮いたら手で引っ張って取ります。
内装剥がしは数種類(長さや硬さ)用意して使い分けるようにすると便利です。
3. ドリンクフォルダーの取り外し
下記のように内装剥がしをまずは前方につっこみ爪を外します。
その後運転席側(助手席側)につっこみ徐々に浮かせていきます。
ある程度浮いたら手で引っ張って取り外しです。
硬いので気長にやりましょう。
やっと取れた!の図
4. ドリンクフォルダ下のネジ取り外し
下記の位置にあるネジを外します。無くさないように先ほど取り外したドリンクフォルダーにでも入れておきましょう。
5. サイドレバー直下のカバー取り外し
写真の位置に内装外しorクリップ外しを突っ込んであおります。
結構硬いです。
6. 後部座席側のクリップ除去
プラスドライバーで頭を浮かせたらクリップ外しで除去します。
左右2つあります。
7. 位置決めピンからコンソールを外す
運転席側にコンソールをずらせば外れます。
8. シートヒーターの配線・カプラーを取る
配線 ーカプラー間に配線を仲介しているクリップが車体側に刺さっているのでクリップはずしで抜きます。
取り外し後の写真ですがカプラーは運転席側に爪があるのでこれを指で押してフリーな状態にしてから抜きます。
ちょっとこれが手が入りにくいので根気よくやりましょう。
ここまでくればセンターコンソールは取り外せます!
9. シフトリンケージの樹脂パーツ取り外し
ワイヤー受けとなっている樹脂パーツを外します。
写真のように樹脂の部分を前方に引っ張りながら上に持ち上げるだけで外せます。
つまんで
前方に引っ張って
持ち上げる
10. ナットを緩めてブッシュを取る
いよいよナットを緩めてブッシュを取ります。
ブッシュは全部で4つです。
ギア手前に2個と、ワイヤーの下の2個です。
手前2個はそのまま行けますが、ワイヤーの下(写真の黄色マーク)は首フリのジョイントがあると取りやすいですね。
取ったブッシュ。
このゴム部があのグネグネ感の原因です。
11. シフトカラー装着
いよいよカラー装着です。
いかにもチューニングパーツというカラーリングの金属ブッシュに打ち替えていきます。
といっても先ほど取った純正ブッシュと置き換えるだけです。
あとは純正ナットで規定トルクにて締めて、先ほどと逆手順でコンソールをもとに戻せば完成です。
せっかくのメタリックブルーが隠れてしまって残念ですが、手間がかかる作業のため、自分でやったという達成感は高いです!
ここまででシフト側の交換は終了です。
11. 感想
ここまで終えて試乗した感想です。
純正とは別物のフィーリングです。
ヒールアンドトゥ時の素早いシフトダウンもガコガコ決まります。
運転する楽しさが40-50%くらい向上しました!
また一部ではギアチェンジ時の音が大きくなって不快と見ましたが、私は感じませんでした。
純正でこの音だったとしても「まあこんなもんか」と思うレベルです。
よってシフト側だけでも「つけてよかった」と感じました!
さて、ここからはミッション側を交換していきましょう!
こっちは手強いですが、時間をかけながら丁寧に作業すれば必ず終わります。
頑張りましょう!
交換作業(ミッション側)
1. ボンネットを開ける
ZC33Sはボンネット側に棒(?)がありますのでこれを外して切り欠きにひっかけてオープン状態を維持します。作業中に閉まると大惨事なのでしっかり固定されたことを確認します。
2. リンケージを外す
今回の攻撃目標であるブラケットはこの辺にあります。
ここにある2つのリンケージを図のように上にずらし手前に引きあげ、横に避けておきます。構造はシフトレバーにあるものと同じなので手順は同じです。
※説明書ではエアクリアッシーとバッテリー、バッテリーステーを外せと書いていますがその必要はありません。
狭い場所ですが工具さえあれば一切外さずに作業可能です。
もちろん外した方がスペース的にやりやすいのでしょうが、戻すのも面倒ですし、バッテリーを外すとコンピューターの学習履歴も消えて、燃調が濃くなって燃費が落ちるという現象も発生するため、私は一切外さないという選択をしました。
3. ボルトを外す
ここが最初の難関です。
使用するのはラチェットハンドル、延長ロッド、12 mmのソケットです。
ラチェットハンドルは下記の柄の長いものを別途用意し、延長ロッド、ソケットはキット付属のものを使用しました。
なぜラチェットのみ買い足したかというと、このボルトがくっそ固いからです。
このボルトは首振り機能があり、かつ柄が長いモノでないと全く歯が立ちません。
右手前のボルトは首振りラチェット+延長ロッド(50 mm程度)+12 mmソケットで挑みました。
リンケージを右にずらして、ソケットがななめってボルトの頭がナメないようにソケットを左手で押さえながら渾身の力をかけました。
次に左奥の2つは延長ロッドなしで行きました。
工具は下記写真のようにリンケージを右に寄せてリンケージがあった切り欠きのところから通すのがポイントです。
やはり硬いので渾身の力をかける必要があります。
かなりの力を要するので女性や非力な男子は力がありそうなお友達を呼びましょう 笑
4. ブラケットを外し、純正ブッシュを抜く
やっとの思いでブラケットを摘出します。3が辛すぎたので感無量です・・・
次にフィーリング悪化の元凶である金属ブッシュとゴムブッシュを撤去します。
金属ブッッシュはマイナスドライバーでこじれば取れます。
ゴムブッシュは写真のようにマイナスドライバーを穴に挿入するようにすればエッジからムニュっと取れてきます。
5. シフトカラー仮止め
いよいよTMシフトカラーを装着します。
このシフトカラーはブラケット底面に来るわけですが純正のようにゴムブッシュを介して装着されているものではありません。
すなわち逆さまにすると落ちるのです。
これでは装着できません。
そこでこれらのカラーをブラケットに仮止めした状態で装着部まで戻し、ボルト締めします。
みんカラ等で研究したところタイラップを使ったやり方などが主流のようですが、あの狭い空間でタイラップをカットするのは至難の業だろうと思い、両面テープで仮止めしました。
写真はありませんが両面テープを4点に貼り、圧着しました。
これにより多少の力でははがれないほどの安定感で仮止めができました。
使う品番はなんでも良いと思います。
私はホムセンで売っていた一番安いものを使用しました。
ただし私は念のためアルコールタイプの除菌ティッシュで脱脂してから貼りました。
また右手前のみ瞬間接着剤(木工用アロンアルファ)でトライしましたが、びくともしないくらいくっつきました。
ただしこのやり方は絶対にお勧めできません。
というのもカラーとブラケットの穴にはある程度クリアランスがあり、それによって誤差を吸収して装着できるような設計になっております。
つまり瞬間接着剤で3点ともガッツリ固定すると、誤差吸収能力がなくなることになります。
私はこれに気付き、右手前は瞬間、左奥2点は両面テープという構成になりました。
6. ブラケットを装着する
ブラケットを戻すにあたってはリンケージがとても邪魔なので右のリンケージは室内側の配線にタイラップで固定しました。
右手前、次に左最奥、最後に中心という順番でボルトを手締めして行きます。
この時ボルトを落とさないように注意する必要があります。
7. 増し締め
最後に取り外した時と同様のツールを使い、増し締めを行います。
閉める順番は右手前、左最奥、中心という順番にしました。
またTMのボルトは13 mmなのでソケットは変更が必要です。
トルクレンチがなかったので締め付けトルクはフィーリングで合わせました。
8. リンケージを元に戻す
樹脂パーツを上にスライドさせた状態で溝に戻します。
最後までハマったか確認しながら慎重に行います。
たまにリンケージが嵌まりにくいことがありますが、その場合はリンケージがブラケットに大して傾いていることが原因ですので、手前か奥に力をかけて押し込むと一気にズボッと入ることが多いです。
9. エンジン停止状態でシフト操作
エンジン停止状態で軽くシフトチェンジして動きに問題がなければ終了です。
感想
すべての交換作業を終えて、近所を試運転しました。
正直エンジン停止状態での操作で感じていましが、かなりのフィーリングアップです!
純正30点だとするとシフトレバー側交換時は30→70点、今回のミッション側変更で70→90点程度のフィーリングアップでした!
もう引っかかるポイントもなくガコガコシフトチェンジできます。
これだけでドライブがさらに楽しくなりました。
よく「シフト側の効果は大きいが、ミッション側は苦労の割には効果がない」というレビューが散見されますが、個人的にはミッション側の効果もかなり大きいと思います。
このパーツは値段の割には効果が大きいので、シフトフィールでお悩みの方はご検討の価値ありだと思います!
ぜひお試しください!