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【JAZZⅢに決別】ピック選び再考

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思考停止のJAZZⅢ

私はこれまでのギター人生で一貫して、ピックはJAZⅢを使用してきました。

理由はギターを始めた当時、私の先生だった友人(インギー信者)が「速く弾きたいならこれ一択」と力説してきたからです。

当時の私は速弾きに興味はなかったのですが、「速く弾けて悪いことはなかろう」と思考停止でJAZZⅢを選択し、それ以来他のピックのことは一切考えませんでした。

「速弾きにおいて最高のピックJAZZⅢを使っているのだから、他のピックなど評価する必要がない」と何の疑いも持たなかったのです(別に速弾きできないですけどね)。

しかしながら、これが大きな間違いであったことをアラフォーになって認識することになりました。

JAZZⅢに疑問を持った日

実は最近友人とJPOPのコピーバンドを始めました。

90'sのJPOPをゆるくカバーするバンドです。

その中でカッティングを求められることが多くなりました。

これまでHR/HMしか演奏してこなかった私はカッティングなんてまるでできません。

そこですぐに教則本を買って勉強することにしました。

しかし、いくら本に書いてある通りにやっても、youtuber講師の助言を聞いても上達しません。

まず、弦に当たった瞬間の抵抗が凄まじく、ガチャガチャ嫌なブラッシング音がします。

またピックがどんどんズレていき、最悪落としてしまいます。

初めは私のテク不足を恨んでいましたが、数日経った頃、不意に床に落っことした赤いJAZZⅢに目を取られました。

 

「犯人お前じゃないのか・・?」

 

まずガチャガチャ嫌なブラッシング音がする原因は、ピックが弦を通過する際の抵抗が大きいことだと考えられますが、JAZZⅢのような尖ったピックはその抵抗値が非常に大きくなると予想されます。

またカッティングにおいては、ピックを長めに、優しく持ってピッキングすることが要求されますが、JAZZⅢは小さすぎて持ちにくく指とピック間の摩擦力が弦に負けてしまう可能性があります。

上記仮説を検証するために私は人生で初めてJAZZⅢ以外のピックをトライしてみることにしました。

ただ楽器屋で闇雲に購入するのはハードルが高いのでJim Dunlopのバラエティパックを利用しました。

 

 

 

この中に形状、素材、暑さの異なるピックが1枚ずつ含まれており、それぞれの特性を”味見”できます。

その結果以下のような知見が得られました。

 

サイズ

まず当たり前なんですが、大きいピックは持ち手が大きく、長めに持ってもしっかり掴めることがわかりました。

そのためジャカジャカストロークしてもピックがズレにくいです。

一方JAZZⅢは他のピックに比べて非常に小さいので一番掴みにくく、グリップが効きません。

厚さ

厚さが一番弾き心地に影響することがわかりました。

薄いピックは弦との接触時にしなってくれるため、抵抗が非常に小さくなります。

そのためストロークやカッティング時の弦離れが良いです。

一方、JAZZⅢのような厚いピックは上記と反対の性質となります。

”しなり”がないことに起因して弦離れの抵抗が大きく、ストロークやカッティングはしにくいです。

先端形状

これも当たり前ですが先端が丸いピックは弦離れ抵抗が小さいですが、JAZZⅢのような尖ったピックは非常に大きいです。

これはカッティング時の抵抗感に直結します。

素材

素材も弾き心地やサウンドにかなり影響するということが分かりました。

ただこれはあくまでも素材というよりその素材の持つ機械特性(しなり)に起因していると考えられます。

結論

各ピックのカッティング適性を検証しましたが大きめ、薄め(しなりやすい)、先端形状丸めのピックが最も優れていて、JAZZⅢが最も劣っているという結果になりました。

上記のようなピックを使用した場合、驚くほど簡単にカッティングができるようになりました。

やはり仮説通り、私がカッティングできなかった理由はJAZZⅢでした・・!

 

そしてさらに検証を重ねていってわかったのは単音弾きでもJAZZⅢは弾きにくいと言う驚きの結果です。

前述しているようにJAZZⅢは先端が尖っていることに起因して弦離れ抵抗が高く、高速ピッキングや弦移動がしにくいのです。

例えばザックワイルドがよくやる1弦2音のペンタフレーズなどは明らかに先端丸めピックの方がやりやすいです。

この地点で私にはJAZZⅢを使う理由がなくなってしまいました。

 

※あくまでも私の場合です。上手い人なら弦へのピック侵入深さを制御してスムーズにピッキングできると思いますが私のような初心者ではできません・・

カッティング+単音弾きをバランス良くできるピックを選ぶ

大きめ、薄め、先端が丸めピックによりカッティングができることはわかりましたが、そのようなピックでハードロック系は厳しいです。

”大きめ”、”先端丸め”は良いのですが”薄め”が良くありません。

なぜなら弦を弾いた時にしなってしまい、タイムラグができると言うのと、音の迫力がなくなってしまうからです。

 

私の場合、パワーコード系のリフ&単音弾き主体のハードロックから、カッティング主体のポップスまで幅広く弾くため、バランスの良いピックが欲しいです。

その観点でバラエティパックのメンバーをかたっぱしから選考にかけていきました。

その結果、厚さ0.8以下は柔らかすぎてズンズン系のリフが弾きづらい、1.0以上は硬すぎでカッティングしにくい・・ということがわかりました。

そうなった場合0.9とか0.95あたりが良くなるのですが、このバラエティパックに適当なピックは存在しませんでした。

そこで0.9-1.0厚のピックを複数購入、最終テストしました。

結果、Delrin 500 0.96が私にベストであることが分かりました。

 

 

自分で選んでおいて「よくみる定番じゃねーか!!!」って思ってしまいましたが、これは本当にバランスの良いピックです。

カッティングも単音フレーズも実に弾きやすいです。

さらに目立つので落としても発見しやすいのも嬉しいポイントですw

 

まとめ

今回はカッティングができないと言うことがきっかけで、バラエティパックを利用して自分に合うピック探しを行いましたが、非常に大きな収穫が得られました。

検証前はまさかJAZZⅢがギタープレイの足かせになっているとは思いもしませんでした。

これまでJAZZⅢを思考停止で選択してきたこれまでのギター人生を悔やみました。

やはりどんなことでもオープンなマインドで望まないといけませんね・・

 

この記事がピック選びで悩まれている方のご参考になれば幸いです。

 

 

余談:バラエティパックのピック収納

検証が済んだバラエティパックのピックはいつかまたトライする日が来るかもしれないので、コレクションすることとしました。

ただ袋に入れたままで保存するのはあまりにも味気ないのでケースを探すことにしましたが、なかなかいいものが存在せず・・

たどり着いたのはピルケースです。

いい感じに収納できており、気に入っています。