本エントリーでは以前ご紹介したMorningstar MC8とAxe-FX2の連携について、私のセッティングを紹介しながら説明していきたいと思います。
とりあえず論より証拠ということで動画にしてみました。
Axe-FX2側の設定
まず私は1つのプリセット、8 scenesの中でほぼ完結するように作り込んでいます。
1プリセットで完結させる理由は、scene切り替えの方がプリセットのチェンジより音切が少ないこと、また8sceneあれば大体好きな音色は作れること、の2点です。
曲中はこのsceneを切り替えていきます。
このpresetはAerosmithのJoe Perryをイメージして作ったプリセットです。
Joeは年代によってアンプがかなり変わるので、私の頭の中にあるイメージで音を作っています。
各シーンは次のようにセッティングしています。
Scene1→ベーシックなバッキング用ディストーションサウンドです。
Scene5→Scene1にFuzzを足したサウンドです。ヘビーなリフ用に作成しました。
Scene2→ソロ用セッティングです。Scene1にオーバードライブとディレイを足しました。
Scene6→Scene2にオクターバーを足しました。"Livin' on the edge"のソロで使っているようなトーンをイメージしました。
Scene3→70'sのアルバムに出てくるようなクラシカルなクランチサウンドです。
Scene7→Scene3にロータリーを足して"What it takes"のソロっぽくしました。
Scene4→クリーンセッティングです。
Axaxe→Scene4にオクターバーを追加しました。
つまり1/5, 2/6, 3/7, 4/8は対になったサウンドになっているわけです。
Scene1,2,3,4でバッキング、ソロ、クランチ、クリーンというベーシックなセッティングをしておき、それらに少しスパイスを加えたサウンドはScene5,6,7,8に割り当てています。
MC-8側の設定
各スイッチは以下のように割り当てています。
普通にA,B,C,Dをそれぞれ1回踏むとScene1,2,3,4にそれぞれ切り替わります。
大抵の曲はこの4トーンで大体こなせてしまいます。
しかしながら特定のトーンが欲しい時はこれらのスイッチを2回踏みます。
そうするとA,B,C,DはScene5,6,7,8に切り替わります。
いわば裏モードです。
もちろんスイッチE,F,G,HにScene5,6,7,8を割り当てることも可能ですが、それではスイッチがscene切り替えだけで全部使い果たしてしまうことになるので、アクションの違いで切り替えるようにしています。
MC8はこのアクションが豊富です。
ロングプレス(長踏み)、ロングで2回踏み等のアクションも選べますし、踏んでいる間だけ切り替えることもできますし、なんならスイッチから足を上げたリリースのタイミングで切り替えることもできます。
まさに自由自在です。
次にスイッチG,Hはエクスプレッションペダルの切り替えになります。
Gはエクスプレッションペダルの役割をボリュームペダルかワーミーにするかを選べます。
Hはボリュームペダルかワウにするかを選べます。
普段は両方ともOFFなのでボリュームペダルです。
なおワーミーとワウは同時使用できないようにしています(もちろん同時使用にセッティングすることもできます)。
このようにMC8はエクスプレッションペダルにアサインされたCCも操作することができます。
よって1ペダルに様々なパラメーターをアサインして、それを演奏中に切り替えることができます。
めっちゃ便利じゃないですか?
もちろんMC8の筐体には最大4つのエクスプレッションペダルが接続できるのですが、なるべく荷物を減らしたい私はこのセッテイングにしています。
ちなみにエクスプレッションペダルはBOSSのEV-30を使用しています。
とにかく小型で私のように機材をコンパクトにまとめたいミニマリストギタリストにはお勧めです!
筐体も頑丈でライブで蹴飛ばしまくっていますが故障知らずです。
まとめ
このデモでMC8でAxe-FX2を自在にコントロールすることが可能であることがお分かりいただけたでしょうか?
本当にMC8はコスパ最強のMIDIコントローラーです(日本ではマイナーなのが悲しいですが)。
最近は代理店もできたようで個人輸入をする必要もなくなりましたし、アフターケアもしてくれるようです。
もしMIDIコントローラーでお悩みの方はぜひMC8をご検討ください。
次回MC8の具体的なセッティング方法もお伝えします。