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YAMAHA SG1000(ジャンク)をレストアしよう!(塗装編)

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メルカリで買ったゴミSGの再生も大詰め、今回は塗装編をお送りします!

ゴミSGの出会いから木工改造までは下記エントリをご覧ください。

www.kabebashiri.com

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塗装剥がし

このSGはヤマハの持病である白濁がひどいので、塗装は全剥がししてリフィニッシュしていきます。

今回はゴールドトップ+それ以外はオイルフィニッシュという仕様にしたいと思います。

まずは白濁がひどいボディの塗装を剥がしていきます。

ヒートガンで炙りながらスクレーパーで剥がしていきます。

 

面白いことにヒートガンで炙ると白濁が加速して文字通り真っ白になります。

何なんでしょうね、この塗料は・・。

ただ膜厚は非常に薄かったため、ラッカー系だと考えられます。

それにしてもこの作業は何度やってもめんどくさいですね。

家の中でやりたいですが、塗料カスが半端ではないので外でライトをつけながら夜な夜な作業しましたが、近所の方の目線が痛かったです。

概ね塗装を剥がし終えたら、取りきれなかったサンディングシーラー層と着色層を削り落としていきます。

使用するのは#180-600のペーパーと当て木です。

この作業はマスクも絶対した方がいいです(やる人なんてそういないと思いますが・・)。

 

サンディング後の様子です。

こちらはヘッド部です。

塗装を剥がしてわかったのが、このネックはメイプルが真ん中に入っていて、それをマホでサンドイッチした3ピース構成でした(ヘッド端部はさらにマホが継がれている)。

これはネックの安定性向上を狙っての設計だと思われますが、このSG1000はネック反りが酷いと言う話がネット上で散見されます。

当時の木材のシーズニング工程に問題があったのではないでしょうか。

 

ちなみにペグ跡は凹んでいてペーパーがうまく当たらなかったのである程度でやめています。

どうせペグが来て見えなくなるので手抜きしていいでしょ!って言うO型判断です。

 

ピンボケすみません。

トップはトップコートを剥いて、適当に表面を均して終了しました。

このあと塗りつぶするので省エネです。

ボディはシースルーにしたいのでしっかり磨き上げました。

ただヒートガンでの焼け跡やスクレーパーで木部まで抉ってしまった傷は残りました。

ま、なんとかなるでしょう。

ただこの塗装剥がしをして何より驚いたのが、ボディの構成です。

なんとこのギターのボディは3層構造なのです。

 

1層目はメイプルトップです。

レスポール同様ブックマッチの2ピースです。

そしてなんとその下に2層のマホバックがあります。

中間の2層目は7ピースのマホがつぎはぎされています。

そして3層目は3ピースのマホで構成されていました。

最初はコスト削減策かとも思いましたが、かえってこの方が接着工数が増えてコスト増になりそうです。

ましてや木材資源も今よりもはるかに豊富だった70年代にこんな仕様にするのは実に奇妙です。

 

もしかしたらなんらかの音響特性のチューニングをしていたのかもしれません。

この辺ご存知の方がいたらぜひ教えていただきたいです。

 

塗装(ネック+ボディバックのオイルフィニッシュ)

とりあえず塗装剥がしは終わったので、指板やバインディングなどを入念にマスキングして塗装に入っていきます。

まずはバック+ネックのオイルフィニッシュからです。

今回下塗り&着色に使用するのはワトコオイルです。

まずは色の染み込みムラを防ぐために透明を軽く塗ります。

やっぱマホはいいですね。

透明オイルを塗るだけで雰囲気が出ます。

リボン杢がたまりません。

このあと#1000で軽くサンディングしたら、いよいよ着色です。

使用するのはワトコオイルのマホガニー色です。

景気良くウェスで塗り込んでいきます。

心を奪われる色合いです・・。

本当に木材って美しいですよね。

そして濡れている間にウェット研磨をします。

これによりオイルと削りカスがいい感じに導管に入って目止め効果が得られます。

今回はP400-600のペーパーを使用しました。

私はこの作業を4回実施しました。

やればやるほど導管が埋まって、すべすべになっていきます。

これがたまりません。

完成後の表面です。

導管がうまく目止めされてスベスベになりました。

ただ塗膜は激薄なのでプラスチッキーな感触は一切ありません。

これがオイルフィニッシュのいいところですね。

ネックもいい感じです。

ネックは#2000のペーパーでフィニッシュしたことと、メイプルの導管の浅さも相まってかなり光沢が出ました。

バーズアイも結構見えます。

ただこちらも塗膜は激薄なのでさらっとした手触りです。

塗装(ボディトップ)

次にボディトップを塗装していきます。

色はゴールドです。

ゴールドトップのレスポールへの憧れをこれで解消します。

まずはトップに透明ワトコオイルと透明ラッカーを塗って下地を作り、ペーパーで整えます。

ゴールドを塗るとはいえ、きったないですね。

私の性格が出ています。

いよいよゴールド塗装です。

使用する缶スプレーは下記です。

青空塗装なので天気で湿度が低い日に有給を取って実施します。

近所の目を気にしない鋼の精神が要求されます。

まずは1回目のジャブです。

まだまだ十分に隠蔽できてはいません。

2回目です。

十分に隠蔽できましたが、ダメ押しで3回目を塗ります。

はい完璧に隠蔽されました。

塗装が生乾き状態でマスキングテープを剥がします。

その後クリアーを数回塗って完成です。

数時間乾燥後です。

むっちゃかっこいい!!叫びたくなるほど仕上がりに狂喜乱舞しました。

ただラッカーなのでシンナーを飛ばすため1週間程度乾燥させました。

本来ですと、このあとペーパーと表面研磨があるのですが今回は省略することにしました。

というのも長年経って艶感が失われたオールドギターの質感を目指したかったからです。

というのは嘘でめんどくさかったからですw

まあ、いつか気が向いたらやりたいですネ。

 

さてあとはお楽しみ、組みつけです!

 

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