ギターのノイズってマジで気になり出したら止まらないですよね。
もちろん弦アースに触れていればある程度は緩和しますが、限界があります。
よって根本解決にはシールド処理が必要になります。
シールド材の選択
具体的なやり方としては導電塗料、アルミ、銅箔がありますが、最もおすすめできるのは銅箔です。
その理由は単純で銅の抵抗値が非常に低いということです。
シールドの原理はアースした導電体でメイン回路を覆うことで外来ノイズを除去するというものです。
このときシールド効果は導電帯の抵抗値の低さおよび厚さに依存するので単位体積あたりの抵抗値が低い金属が有利ということになります。
よく使うシールド材である銅とアルミの抵抗値を比較すると、銅が1.5 μΩcm, アルミが2.5 μΩcmと銅の方が低いです。
よって銅を使うのがベストであることがわかります。
またノイズヘルに代表される導電塗料は金属やカーボンなど導電性物質を塗料中に分散させたものですが、どうしても樹脂成分が金属粒子間に介在することで抵抗値が高くなってしまいます。
シールド処理のポイント
銅箔テープは下記がおすすめです。
テープ面の粘着力が優れており、厚さもコシも作業するのにちょうど良い塩梅だからです。
貼り方のポイントは3つあります。
1つ目はなるべく切れ目なく貼ることです。
理由はテープがとテープのつなぎ目は、重ねて貼ったとしても抵抗になるからです。
(銅/粘着剤/銅となってしまうから)
またつなぎ目では電気の流れが乱れ、抵抗になってしまうというのも理由です。
2つ目のポイントは重ね貼り部はハンダで繋ぐです。
テープの幅的に一枚貼りすることなどできませんので、重ね貼りは必ず必要になります。
この際は粘着面での抵抗をキャンセルするために銅箔表面をハンダでつなぎます。
こうすることでつなぎ目で発生するロスを最小限にすることができます。
例としてレスポールの蓋に銅箔&ハンダ処理したものの写真を示します。
3つ目のポイントはテスターで導通をチェックすることです。
ポイント1、2を十分守って処理をしていてもミスで導通が確保できない時があります。
そうなっては「貼っているだけ」になってしまい、シールド効果は得られません。
処理が終わったらテスターで端から端まで導通が取れているかしっかり確認することが重要です。
シールド処理の効果
私は所有ギター全てに銅箔シールド処理を施していますが、その効果は抜群です。
特にストラトは本当にノイズレスになり、快適になりました。
また心配されたハイ落ちも全く気になりません。
もちろんハイ落するのですが、その分EQでプッシュすれば気にならないレベルにはなります。
また、余談ですが銅箔を貼ったキャビティはちょっと高級感が出て、謎の達成感も得られますw
コストも銅箔テープ代とハンダ代しか掛からないのでとてもお手軽です。
よってやらない理由がゼロの改造だと私は考えます。
ぜひお試しください!