先日大腸内視鏡検査を受け、その結果ポリープ切除を行いました。
その体験談を本エントリに記します。
このエントリを通じて言いたいのは以下2点です。
・30代でもポリープや大腸癌の可能性がある
・大腸内視鏡検査は苦痛ゼロで安心を買える検査なのでやらない理由がない
・費用は25000円程度
検査を受けた経緯
私は以前より過敏性腸症候群と診断されています。
強いストレスに晒されるとお腹が痛くなり、下痢や便秘を繰り返します。
特に最近は職場環境が大幅に悪くなってしまったため、調子が悪いです。
4月には2週間連続で下痢ということもあり、流石に心配になったためクリニックの門を叩きました。
先生は過敏性腸症候群の方は通常の方に比べ、2−3倍ポリープが出来やすいので大腸内視鏡検査を勧めてきました。
正直「えー俺30代ですよ?ポリープなんてできるかなー」と思ってしまいましたが、体は何にも変えがたい資本というので「念のため」で受けることにしました。
検査の流れ
事前検査
事前検査として血液採取を行いました。
これは内視鏡検査結果や検査時に使う鎮静剤の適性や、腫瘍が見つかった際の判断材料を得るために行っているものと考えられます。
これが終わると検査前に飲む薬が渡され、検査を受けるまでの流れが説明されました。
ざっくり言うと以下のような内容でした
・検査数日前から薬を飲む
・前日当日は下剤で腸を綺麗にする
・腸が綺麗になった人から検査
・検査は寝ているうちに終わる
・ポリープはあったら取る
・後日ポリープの病理検査結果を報告する
3日前
桃核承気湯の服用しました。漢方です。
恐らく便通を整える薬だと思われます。
なんとなく便通が良くなったような気がしました。
前日
消化の悪いもの(海藻類、きのこ、ゴマ等)をさけた食事に切り替えました。
また下記のように薬を服用しました。
・大建中湯を毎食前に一包
・ラキソベロン液→メインの下剤です。コップいっぱいの水に全量を溶かして飲みます。
無味無臭でした。
当日
朝起きるともう便意が来ていましたので、トイレにいきました。
ガッツリ出ました 笑
人生初の下剤の効果に興奮しました。
そしてガスモチンというお腹の中の気泡を少なくする薬を服用し、いざクリニックに出陣です。
朝着くと待合室に案内され、本日の流れが説明されます。
待合室は1人1席が与えられリラックスできる環境でした。
もっと高級なクリニックになると個室になるそうです。
既に前日に下剤を服用して朝に大量に放出しているのですが、さらにここでも下剤を飲み、お腹をきれいにするとのことです。
下剤はポカリをまずくしたようなもので900 mlを20-30 minで飲むよう言われました。
そしてこれが飲み終わったら、20分おきもしくは行きたくなったらトイレに行き、モノを出します。
そしてモノは流さないでナースコール押します。
要するに腸がどれくらい綺麗になったか看護師の方に確認していただくと言うことです。
必要なことなんでしょうけど結構恥ずかしいです・・
私は朝の地点でかなり出し切ったと思っていたのですが、このポカリ下剤でさらにびっくりするほどの量が出ました。
これ看護師さんに見せるのかー・・一瞬躊躇いましたが勇気を振り絞ってナースコールです。
数分後モノを確認した看護師か『お尻からお水が出ましたか』と聞かれました。
先ほど飲んだ下剤が大腸に到達しているのかどうかを気にしていいるようでした。
「いやーまだ固体ですね」と答えると「また見せてください」といいつつ、チェック表にモノの状態を書いて立ち去って行きました。
私はkindleで本を読みながら優雅にう○こ待ちしようと思っていましたが下剤の効きがことのほか強く、それどころではありませんでした。
20分おきどころか10分置きにトイレに行きました。
そうこうするうちにお尻からは水しか出なくなりました。
そうすると看護師さんから「もうOKです。検査室にいきましょう」と促されました。
ここでは検査着と紙のパンツに着替えさせられました。
そして下痢で失った大量の水を補給するべく、点滴が打たれました。
この点滴を打ちながら20分程度時間を潰しているといよいよ鎮静剤を打つことになりました。
点滴の中に注射で入れます。
少しピリピリしました。
でも何も起きません。
さらに10分程度すると看護師さんが「検査直前なので追加で一本行きます」と言い、先ほどの要領でまた鎮静剤を打ちました。
ここで私の記憶は途切れます。
次の瞬間「○○さん終わりましたよー」の声で目覚めました。
「え、マジで」
時計を見ると1時間半が経過していました。
「立てますかー?」
と言われ立ってみますが少し酔っているような感じでふらつきましたが、なんとか立てました。
その後自分の服に着替え、もといた待合室に戻ります。
すると私の席にはポリープを取った方へという紙がありました。
どうやら私にもポリープがあったようです。
驚きと心配が襲ってきます。
ひとまず心を落ち着かせるために用意されたお菓子を貪ります。
ムーンライトがめっちゃうまかったです。
結果発表
先生が今回の検査結果を説明します。
「ポリープがありましたー!30代なのにねー笑」
結構明るい感じです。
結論から言うと直腸に3 mm程度のポリープがあったようです。
写真の黄色丸の部分がポリープで左が切除前、右が切除後です。
この程度のポリープは全く無害ですが、これを5-10年放置すると大腸癌になる恐れがあるとのことで切除したそうです。
直腸の癌は人工肛門になる可能性が高いらしく、「早く見つかって良かったね」とのことでした。
私も思い切って検査を受けて良かったと思いました。
このポリープは組織を採取後、電気メスで焼き切ったとのことです。
切除した箇所は小さいですが、一応手術後なので激しい運動は控えるよう言われました。
病理検査結果発表
2週間後、採取した組織の検査結果を聞きに行きました。
無事良性のポリープであることが確認できました!
また年齢や体質を考慮すると3年おきに受けた方が良いでしょうとのことでした。
また胃カメラも勧められました。
腸にもポリープがあると言うことは胃にもできる可能性があるので、今度やってみようと思います。
費用
かかった費用をまとめます。
高いっちゃ高いですが、3年に1回と考えれば1月あたり694円の投資と言うことになります。
これで大腸癌の恐怖が消えるなら安くないでしょうか?
・事前血液検査代、下剤等の薬代3600円
・大腸内視鏡検査 21000円(ポリープがなければもっと安い)
・病理検査結果説明400円
計25000円
感想
寝ている間に検査が終わりますし、それによって数年間は大腸癌で死ぬことはないという安心が買えるのでやる価値はかなりあると感じました。
大きな出費になりますが、命には変えられないので安い投資だと自分は考えます。
また30代はギリ重大な病気にかからないメンテフリーな時期だと言う認識が自分だけでなく多くの人が持っているイメージだと思いますが、残念ながらそうではありません。
ぜひ30代の方も検査をして欲しいと思います!